投資の機会

将来の可能性の高い経済部門のなかでも、特に投資の機会が重要な部門に次の項目が挙げられます。

鉱業

地質学的研究と鉱山探査により、マダガスカルにおける様々な鉱物資源の存在が明らかになりました。クロ ム鉄鉱、ニッケル、イルメナイトなどの鉱物については、既に産業用に開発されています。石油、鉄、ウランなどは現在調査中です。宝飾用の原石(ルビー、サ ファイア、エメラルド)や装飾用の石(水晶、石英、大理石、黒鉛、曹灰長石)は、希少金属(金)と同様に、小規模な採掘計画による開発が進められていま す。

マダガスカルでは3つの投資計画が堅実に進行し、実を結んでいます。

  • アンバトビーにおけるニッケルとコバルトの 採掘計画 (33億ドル):日本、韓国、カナダの企業から成る合弁事業で、2010年に生産開始の予定です。推定される年間生産量は、最大でニッケルが6万トン、コバルトが5600トン、硫酸アンモニウムが1万9000トンです。
  • タウラニャロにおけるイルメナイトの 採掘計画 (5億8千万ドル):カナダの投資企業が推進、2009年に生産開始の予定です。当初の年間生産量は、最大でイルメナイトが75万トン、ジルコンが25万トンです。
  • トリアラにおける精錬を要する等級のイルメナイト、ジルコン、ルチルの 採掘計画 (2億4千万ドル):オーストラリアの企業と南アフリカの炭鉱会社が推進。

観光産業

主にエコツーリズムの目的地として、この6年間にますます多くの観光旅行者がマダガスカルを訪れています。ユニークな動物や植物に恵まれ、未開発の観光地 があり、また需要も高まるなか、宿泊・飲食関連ビジネスや観光関連サービス(航空・海上・地上交通やツアー運営他)に非常に大きな投資の機会があります。

観光産業部門の外国企業は、法に基づく特定の条件下で土地を所有できます。高い可能性を持つ地域には、マダガスカル政府による観光産業用の22の指定地があります。

農業関連産業

マダガスカルの国土の約半分が可耕地であるにも関わらず、現在のところ耕作用地は陸地面積の5パーセント強にすぎません。1800万ヘクタールの可耕地は 多様な気候と肥沃な土に恵まれ、様々な作物を栽培できます。現在のところ、マダガスカルでは米、果物、野菜、バニラ、香辛料、綿花、バイオ燃料、そして エッセンシャルオイルが生産されています。その品質は高く、マダガスカルの農業生産物は国際的に知られています。

マダガスカルは、地域市場や国際市場への有力な食糧供給源となるでしょう。人口の7割が農村部に暮らし、農業活動のための労働力は豊富で安価です。全世界 的に食糧の需要が高まる一方で、食糧生産が不足する状況の下、マダガスカルの食糧生産事業は現実的な投資先となるでしょう。

輸出加工区

1989年12月の 法令第89-027の採択以来、マダガスカル政府は輸出加工区の輸出企業に対し、次のような優遇策を提示しています。

  • 企業の登記に際し、税は免除されます。
  • 業務上発生する税は免除されます。
  • 配当金への課税はわずか10%です。
  • 当初5年間の法人所得税は免除され、以降の課税率は10%です。
  • 加工区に輸入される機材や投入に対する関税は免除されます。
  • 業務を終了する場合、資金の移動に制限はありません。

ただし、これらの企業は製品の95%を輸出しなければなりません。

繊維産業などの労働集約産業は、これらの優遇策の恩恵を受けてきました。AGOA(アフリカ成長機会 法)や二国間貿易協定によりアメリカやヨーロッパ市場へのアクセスは容易となり、企業はこの機会を通じて利益を上げています。またマダガスカルは SADC(南部アフリカ開発共同体)やCOMESA(東南部アフリカ共通市場)やCOI(インド洋共同体)の一員であることから、こうした機会は著しく増 大しています。

5. 建設業

官民をあげ道路や港湾などのインフラとその生産設備へ出資した結果、建設関連の製品・サービスに対する需要が非常に高まりました。このことが、必要とされ る専門知識と人材を備えた企業に好機となり、フランスや中国や日本、そしてマレーシアの企業がこの部門でそれぞれのビジネス・チャンスを見出しています。